人の作りだした「謎」を主食とする魔界の住人魔人ネウロと、ある事件で巻き込まれる形で彼に協力することになった女子高生の桂木弥子。
これはその二人を中心に巻き起こっていく奇妙な物語です。
「謎」とは人間が犯罪を犯したときに自分が犯人だとばれないようにするトリックのことで、そのトリックを解いたときに放出されるエネルギーをネウロは主食にしています。
魔人ネウロは魔界の謎を食べつくしたため人間界に降りたのですが、人間界で魔人が目立つのはマナーに反するらしく桂木弥子を探偵に仕立て上げ、その助手として事件を解いていきます。
マンガの題名に「探偵」とついているように一応作中では殺人事件を解決していく物語なのですが、いざ読んでみると推理マンガと読んでいいのか悩めるような内容です。
どういうことかというと普通の推理マンガであれば、話の中に犯人が誰であるか読者でも予想できるような描写がありますがこのマンガにはそれが一切無く、ネウロが魔界の道具を使ってゴリ押しで証拠を見つけて解決してしまうのです。
例えば透明になれる道具を使って犯人と思われる人物を尾行したりなど常識ではありえない描写を平然と行うかなりクレイジーなマンガです。
殺人事件が作中で頻繁に行われるため残酷な描写が出てくる機会が多いので、そういったいわゆるグロい描写が嫌いな人は少し苦手かもしれませんね。
このマンガはグロいし探偵物でもないのに何が面白いのかというと、話の随所で出てくるギャグの描写がブラックな表現が多くそこがツボになります。
また、主人公を始めとした魅力的なキャラクターが多く、セリフ回しが非常に良く記憶に残らされます。
犯人も普通の推理マンガでは考えれないような行動をするのでそれが妙にくせになります。例えば自分が犯人だとバレるや否や即座に用意していた薬で自身をドーピングして無理やり逃げようとしたりとぶっ飛んだ描写の数々に度肝を抜かれます。
全23巻なので集めるのもそれほど苦ではないので是非このマンガを読んでファンになってくれたらと思います。