ランネル王国騎士団、その新人の中に女の子によく間違えられる友人ゼクセンを持つ、ちょっと他とは違う雰囲気を持つ少年がいた。
実はその少年こそが{女の子}である。
何故女の子が騎士団に入団したかと言うと、恩ある領主の余命1、2年の病弱な息子ルーフェスの身代わりとしてだった。
子供の頃の怪我のせいで足が悪く術で動かさなければ歩けない孤児のルゼ、彼女が選ばれた一番の理由は傀儡術師だからだった。
ルゼ…ルーはその術を使い、策を用いてゼクセンの護衛も含め、騎士団で上手く立ち回る。その中この国の王族であるグランディナ姫や双子の兄・第四王子ギルネスト殿下と王子の親友ニースと知り合う。
ルーの癖のある持ち前のバイタリティで立ち回ると、王子…ギルに《詐騎士ーさぎしー》と呼ばれてしまう。
ルーはギルとニースのせいで事件に巻き込まれ、女装(?)させられたり、弟フレスに触発され目覚めた同じ能力を持った子供の先生を1週間させられたりする
同じくフレスに触発され突然能力に目覚め、幽霊が見え出して怯えた父親に悪魔憑きと言われても父を慕う純粋なフィーに心暖まり、自分の子供の頃を思い出しつつ、コントロールの仕方を教えるのだった。
ギルの兄セイレンと出会った時は、自分の一番の目的である魔物に連れ去られた天族のノイリを助けたいと言う話をする。その時裏に怪しい貴族【バルデス家】がいた事をルーもギルも頭に思い浮かべる。
そのバルデス家の息子と娘にギルのパートナーとしてまたもや女装させられ協力したパーティーでルーは出会うのだった。
翌日の夜酒場で、ギル達はルーの酒癖の悪さも知る事になるはめになる。
御前試合ののちの春、故郷と同じ方角の力の強い魔物が大勢いる地域ラグロアへと念願の異動が決まる。ゼクセンと何故か変装して身分を隠したギルと共に。
事件が起きた時、人間と魔物との取引を知り、ルーを女と見破るテルゼと言う謎の商人3人組と知り合いノイリの手掛かりも少し見つける。