主人公、蛍介は高校時代、外見のせいで虐められていました。
蛍介は暴力を振るわれても、パシリにされても怒ることなく耐える日々を送っていました。
しかし、ある日蛍介が虐められていることを知った母親は、蛍介を虐めている人たち相手になぜ虐めているのかと怒鳴り、蛍介を転校させることに決めました。
虐めから逃れることができた蛍介は安心する一方で、なぜ自分を一生懸命に育ててくれた母親に迷惑を掛けて、そのうえ母親を虐めている人たちから馬鹿にされなければならないのかと強い疑問を持つのでした。
転校を機に、一人暮らしを始めた蛍介は、ある日眠りから目覚めて、自分の体の変化に気づきます。
鏡をみると、そこには超絶イケメンの姿が映っていました。
そして、その傍には、元の自分の体が転がっていました。
動揺した蛍介でしたが、何日間か過ごすうちに、自分が体を二つ持ったことに気づきます。
そして、眠ることをきっかけに体が入れ替わることを知りました。
転校初日、蛍介は新しく得たイケメンの体で高校に向かいます。
すると、イケメンな蛍介に女子は群がり、男子は警戒するなど、前の体のときとは違った周囲の反応に蛍介は戸惑うのでした。
もちろんその高校にも、以前の蛍介と同じように、外見のせいで虐められている人たちがいました。
蛍介はイケメンな体を得たものの、元の優しい性格は変わらず、以前虐められていた経験からそのような同級生たちを助けます。
そのため、クラスの悪い人たちに絡まれたりもしますが、元の虐められていた経験から、喧嘩の仕方を体で覚えていたため、暴力に負けることはありませんでした。
超絶イケメンということで、当初は警戒されたりと誤解されることも多かったのですが、イケメンにも関わらず、誰にでも優しい蛍介と関わっていくうちに、周囲の同級生たちも自然と心が優しくなっていくのでした。
そして、蛍介は前までできなかった友人との遊びや、学校生活の楽しさを味わっていきます。
感想(ネタバレ、感想、おすすめなど)
この漫画を読んでいると、人がいかに外見をみてその人のことを判断しているのかがわかります。
最初の方は酷い虐めの描写などが多く、見ているだけで、胸が苦しくなります。
しかし、蛍介がイケメンになって周りを見返していく姿は、とても気持ちがいいです。
元々、虐められた経験を持っている蛍介は、人の気持ちに敏感であり、とても優しい性格をしています。
体を得る前後で、蛍介の性格は変わっていないのに、周囲の態度が全く違く、本当に外見が人に与える影響の大きさを実感しました。
転校した高校では、個性の強いキャラクターがたくさん登場します。
初めは、蛍介を虐めていた人たちと同じように、弱い立場の人をパシリにしたり、虐めたりしていましたが、蛍介と関わるうちに、どんどん優しい心を持つようになります。
そして、蛍介と仲の良い友達になって、休日に遊んだり、一緒に卒業旅行を楽しんだりするようになります。
蛍介は虐められていたときはもちろん、そのような友人と遊ぶ経験はなかったため、その姿をみて、私はとても感動しました。
学校生活を思う存分楽しんでいる蛍介がとても輝いてみえます。
しかし、もしも蛍介の元の姿を、今の高校の友達が知ってしまったら、接し方はどうなるのだろうと、疑問に思いました。
転校する前にも、蛍介は優しい性格をしていました。
しかし、誰もそれに気づかず、虐められていました。今の友人たちが、蛍介の本当の姿を知ったら、また虐げるようなことをするのではないかと、不安に思いました。
もちろん、私としては蛍介の本当の姿を知っても、友人たちはそれを受け入れ、本当の意味で友達になってもらいたいです。
まだまだ、最終回には程遠いため、今後の蛍介と蛍介の周りの人の関係性がとても気になります。
今の段階では、蛍介が二つの体をもっているという秘密が、周囲にバレつつあるところで、とてもハラハラドキドキします。
また、蛍介以外にも二つの体を持つ人がいるなど、まだまだ秘密が深そうです。